ドラクエ10 プレイ日記65


スポンサーリンク




〜前回のあらすじ〜
皆で力を合わせ、レムルの聖杯を手に入れることはできたが、必要な物はまだ全て揃ってはいなかった。
残された時間はごくわずか・・・だがそんな時、賢者エイドス様が奇跡を呼ぶ神鳥、ラーミティスを召喚した!!


地面を見下ろすと、ゲルト海峡でバンジージャンプに興じている人達の姿が見える。
小さな子供が一生懸命手を振っている姿が見える。

・・・俺達は今、神鳥の背を借り、空を飛んでいる。
こうして感慨に浸っている間にも、神鳥は素晴らしい速度で大空を進んで行く・・・。


僧侶N『あの雪山は・・・わずか3分も経たない内にランドン山脈に着いたのですか!!』

パラディンR『なんて凄いのかしら・・・。
        いつの日かこんな風に、アストルティアにも自由に空を飛ぶ技術が広まって欲しいわね。』

レンジャーM『うん・・・、遠い未来か近い未来かはわからないけど、きっと空を飛ぶ技術が広まる日は来ると思う。
        だけどきっとコストが絶大だったり、厳しい制限時間が設けられたりするんだろう。
        ほら、あまりに自由に空を飛べると、徒歩や鉄道で移動することの存在意義が問われるから・・・。』


なにやら難しいことを話すパラディンRとレンジャーMをよそに、神鳥が高度をどんどん下げていく。
地図で言えば、ランドン山脈のG-6 左上辺り・・・雲上湖への旅の扉のすぐそば辺りだ。

神鳥が地面にぶつかる勢いで急降下する!!
危ない・・・と感じたその時には既に、俺達は雲上湖への旅の扉のすぐ近くに立ち尽くしていた。
神鳥は俺達を降ろすと、そのままはるか上空へと飛び立っていく!!


フリー『ありがとう、ラーミティス。
     この世界の皆は・・・必ず、必ず俺達が救うから!!』


クエェェェェ。

神鳥は俺の呼びかけに応えるかのように鳴き声をあげると、水平線の彼方向こうへと姿を消し、そしてそのまま見えなくなった・・・。


めがどさいど『行ってしやいやしたね。』

フリー『さあ行こう・・・最後の戦いだ!!』


僧侶N、パラディンR、レンジャーM、めがどさいど、そして俺フリー。
俺達は互いに小さく頷き合うと、迷うことなく旅の扉へと走り出した。
そして・・・。


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


旅の扉を抜けた俺達を迎えたのは、薄い水色の体を持つ、とてもとても巨大な宙に浮く首長竜だった。
一目でわかる・・・コイツ、妖剣士オーレンなど比べ物にならないくらい強い・・・だが!!


フリー『数々の激戦を潜り抜け、俺達は今までの何倍も強くなった!!
     だから負けるはずがない・・・いくぞ、メラガイアー!!』

レンジャーM『メイルストロム!!』

パラディンR『一閃突き!!』

めがどさいど『森羅万象斬!!』


俺達は各々が持っている最大技を水竜目掛けて放つ。
業火が、渦巻きが、槍やオノの波動がまともに水竜にぶつかった!!


僧侶N『やったか・・・んな!?』


だが水竜の体はまるで何も感じていないかのように、悠然と宙に浮いていた・・・。
水竜は虫けらでも見るような瞳でこちらの方を見、そして口を大きく開く!!


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


水竜は信じられない程、強力な氷のブレスを吐き出した!!
その迫力はマヒャドデスや輝く息さえ、そよ風に感じる程に思える・・・。

水竜の氷のブレスを見た瞬間、俺は自らの最後を覚悟した。
だが・・・。


僧侶N『フバーハ!!』

レンジャーM『バーハ!!』

めがどさいど『ウールガード!!』


仲間達が息攻撃を軽減する呪文や特技で迎え撃っている・・・。
あいつら・・・誰一人として勝つことをあきらめていない!!


フリー『俺だって・・・ベギラゴン!!』


そうだ、あきらめてはいけない。
俺の職業は魔法使いなので、防御呪文の類は使えない。
だが、この灼熱を引き起こす呪文なら、氷のブレスの相殺に少しは役立つかもしれない。

しかし俺達の必死の抵抗も空しく、死を呼ぶ氷のブレスが俺の、仲間達の体を少しずつ凍らせていく。
あの氷のブレスには、並の呪文や特技などではとても対抗できない!!

今度こそダメなのか・・・そう覚悟した俺だったが、全身氷漬けになりそうだった体が回復してきている・・・。


パラディンR『大・・・防御・・・。』

フリー『パラディンR!!』


パラディンRが文字通り身を張って、俺達を氷のブレスから守ってくれていた。
大防御・・・あらゆるダメージを1/10に抑える究極の防御技だ。
けれど大防御を持ってすら、パラディンRの体が悲鳴を上げつつあるのがわかる!!


僧侶N『パラディンR・・・あなたを死なせはしません!!
     ベホマ!!』

レンジャーM『そうだ、これ以上犠牲者を出してたまるか!!
         ベホイム!!』


僧侶NやレンジャーMが回復呪文でパラディンRを支えている。
めがどさいども自らが持っていた特やくそうを使い、どうにかしてパラディンRを助けようとしている・・・。

俺はそんな仲間達の献身的な姿に心打たれた。
しかし今のままではいずれこちらの体力が尽き、全員凍え死んでしまうであろうこともわかりきっていた。




仕方がない。
この呪文だけは使いたくなかったがやむを得ない・・・。




フリー『僧侶N、パラディンR、レンジャーM、めがどさいど!!
     1つだけ、1つだけ奴に勝てるかもしれない究極の変身呪文がある。
     だが、その呪文は俺1人の力では使えない。
     ・・・皆の力を貸してくれないか!?』

めがどさいど『ちょっと待って下さい。
         そんな呪文があるなら、なんでこれまで使わなかったのですか!?』

フリー『・・・今から俺が使おうとしている呪文は、身も心も邪悪な存在へと姿を変える最悪の禁呪なんだ。
     下手したらもう二度と戻れないかもしれない・・・だから使いたくなかった。』

僧侶N『フリー・・・。』

フリー『だけどこのままじゃ、俺も皆もあの水竜に殺されてしまう・・・。
     わずかでも助かる可能性があるなら、俺はそれに賭けたいんだ!!
     皆を巻き込んで申し訳ないと思う・・・が頼む、協力してくれ!!』

僧侶N『もちろんです。
     協力しますよ。』

レンジャーM『俺達が水竜に負けたら、このアストルティアはおしまいなんだ。
         手段なんて選んでられないぜ、なぁ。』

めがどさいど『ええ、マスター。
         それに例えどんなに恐ろしいものが待ち構えてたとしても、皆と一緒なら怖くありません!!』

パラディンR『フリー。
        仲間達を、そしてこの世界に生きとし生けるもの全てを救うために、私はあなたの力になりたい・・・。』


皆・・・。
もう俺は迷わない。
アストルティアに住む全ての人々のため、そして仲間達のために・・・この禁呪を使い、水竜ギルギッシュ・・・お前を倒す!!


フリー『ありがとう・・・皆!!
     よし、行くぞ・・・マスタードラゴラム!!!!!!!!』




俺は・・・いや、俺達5人の肉体は、1つの金色のドラゴンへと変貌しようとしていた!!
さしもの水竜もその異様な光景に驚いたのか、攻撃を一時中断し、こちらの様子を探っている。


MD『ゴギャアアアアアアアア!!』


そして俺達はMDと呼ばれる金色のドラゴンに姿を変えた。

・・・異世界には使い手が少ないながら、竜に変身できるドラゴラムという呪文が存在する。
マスタードラゴラムも、基本はドラゴラムと同じ、自らの姿を竜へと変える呪文だ。

しかし普通のドラゴラムの場合、強力ながらも名も無き竜へと姿を変えるだけだ。
あふれるパワーに暴走することはあっても、心が悪に染まる訳ではないので、仲間を傷つけるなどといった行為を取ることは決してない。

だがマスタードラゴラムは違う・・・名も無き竜などではなく、MDと呼ばれる邪悪な竜へと姿を変える恐るべき呪文なのだ・・・。


MD・・・。
第4の異世界と第5の異世界に現存すると言われる、表向きは神の名を語る竜。
だがその実体は邪竜と呼ばれても仕方のないほど、醜いものだった。

第4の異世界では、天界のみで定めた法に執着し、裁きを受ける理由のない勇者の父親を無慈悲に殺害した。
その癖、勇者の幼馴染や義理の親達が魔物達に無残に殺されるのも、魔王の恋人とは言え、罪無きエルフが醜い人間達の迫害により殺されるのも、全て見て見ぬ振りをした。
・・・自らの怠慢により事態を悪化させている癖に、厚かましくも勇者に魔王征伐の任を押し付け、死地に追いやるような真似をした!!

第5の異世界では、神としての役目を身勝手に放棄した挙句、20年もの間薄暗い世界で豪遊の限りを尽くした。
その間に天界が湖に沈んだり、魔物達の暗躍により多くの人々が苦しんでいたにも関わらずだ・・・。

・・・魔王のような世界を滅ぼそうなどと企むような存在ではなかったのかもしれない。
しかし、利己的な統治をしながらも自らの役目を果たそうとしないその生き様は、暴政により民を苦しめる人間の王と非常によく似ている。
それがMDが神の名を語る邪竜と言われる所以だった。

だが・・・。


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


我に返った水竜が咆哮をあげながら、そのするどい爪でMDに切り裂こうとする!!
けれどMDはそんな水竜の攻撃を、目にも止まらぬ速度で飛行し、見事に回避した。


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


怒り狂った水竜が見境なく氷のブレスを吐き出した!!
ところがMDにとって、水竜の氷のブレスなど止まって見えるのか、水竜が口を開く瞬間にはすでに氷のブレスの射程外へと退避していた。
辺りに尖った氷の柱が次々と生まれる。

MDは先ほどの氷のブレスより作られた尖った氷の柱の根元を、自らの翼で両断し、それをサッカーのリフティングのような感じで、水竜に向けて勢いよく突き飛ばす。
そんなものが当たったところで水竜にしてみれば痛くもかゆくもないのか、回避行動すら取ろうとしない。

MDはそんな水竜の様子に邪悪な笑みを浮かべたかと思うと、自ら飛ばした氷柱に対し、なにやら不思議な言霊を投げかける。
するとただの氷柱に伝説の武器天空の剣かと見間違うような光沢が放たれた!!
突然の事に驚き、あわてて回避しようとする水竜だが、氷柱は既に水竜の目の前まで迫っている。

グシャ、ブシュ。


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


氷柱は水竜の胴体を軽々と貫いた。
胴体を血まみれにしながら、水竜が苦しそうに呻いている・・・。

そう・・・MDには非常に優れた飛行能力と、物体を大幅に強化する術がある!!
お世辞にも神としての役割を果たしたとは言えないMDだが、その飛行能力は第5の異世界の勇者一家の移動手段として大きく貢献し、物体を強化する術は第4の異世界の勇者の持つ、形だけの剣を伝説の剣並に強力な剣に変貌させたと伝えられている。

MDはあちらこちらにできている氷の柱を、先ほどと同じ要領で次々と水竜の元へと放り投げては、呪法により強化し、攻撃を仕掛ける。
先ほど痛い思いをしたからか、水竜は必死でそれらを避けようとするが、あまりにMDの行動速度が早いため、かわしきれずにいる!!

グシャシャシャシャ。


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


水竜は、体のあちこちから氷の柱を刺したまま、血を流しており、見るからに苦しそうにしている。
さしもの水竜も伝説の剣並に強化された氷柱が、次々と襲い掛かってきてはたまったものではないようだ。

勝利を確信したMDは遠くから氷柱を飛ばす戦法をやめ、中距離から口を大きく開き、煉獄火炎を吐き散らす。
・・・だが、それがいけなかった。
あれだけボロボロになりながらも、水竜の瞳は死んでいなかったのだ。

水竜は傷だらけの体を奮い立たせ、渾身の氷のブレスを吐き散らす!!
氷のブレスは煉獄火炎をたやすく消火し、攻撃に気を取られ、隙だらけのMDへと襲い掛かった!!


MD『ゴギャアアアアアアアア!!』


絶対零度という表現すら生易しい、死を呼ぶ冷気がMDの体を氷漬けにしていく。
・・・例え何かの間違いだったとて、MDも神と呼ばれし竜。
並の相手なら、自身の力のみで圧倒することもできる。

だが保身に回り、魔王軍との死闘を全て勇者達に押し付けていたMDでは、真の強者に打ち勝つことなど到底できないのだ。
それでも先ほどの稀少スキルを活かした戦法なら、勝てるチャンスもあったのだが、己の力を過信したか・・・。






もうダメなのか。
結局、最後の切り札も通じなかった。
所詮、MDなどではあの水竜には勝てなかったのだ。

あの水竜には強い愛がある。
深い悲しみに満ちた希望のない想いだが、それでも折れることのない強い強い愛が。
利己的な感情しかないMDなど、最初から相手にならなかったのだ。

・・・・・・。

・・・。

パラディンR『でも私達は・・・愛を知っている!!』

フリー『パラディンR・・・。』

パラディンR『仲間を守ろうとする気持ちを!!』

レンジャーM&めがどさいど『パートナーを大切に想う気持ちを!!』

僧侶N『生きとし生けるもの、全てに対する愛を!!』


そうだ・・・俺達には愛がある。

・・・グレン城の牢屋から脱出する時に出会った一人の少女。
彼女は泣きながら、戦争を止めてくれと俺達に叫んでいた。
誰も傷ついてほしくない・・・悲しんでほしくないからと・・・。

俺はあの子を見て思ったんだ。
何があってもレムルの聖杯を手に入れ、グレン城の・・・いや、アストルティアに住む全ての人々が自由で楽しく過ごせる未来を作るんだと。


フリー『そうだ・・・俺達には愛がある!!
     例えMDが愛無き邪竜だとしても・・・・・・だったら俺達が、MDの心に愛を吹き込むんだ!!』


MDと化した意識の中で、俺は仲間達が力強く頷いているのが見えた・・・。






体の8割が氷漬けとなっていたMDの体に、突如暖かい何かが宿り、肉体の自由を取り戻していく・・・。
殺意を持った瞳で氷のブレスを吐きつけていた水竜が、脈絡もなく回復していくMDに驚愕し、思わずブレス攻撃を中断した。
が、それも一瞬のこと・・・水竜は傷ついた肉体も、突如芽生えた戸惑いの気持ちも全て振り切り、全力でMDに氷のブレスを吐きつける!!

どんなに辛くても決して折れることなく、己の信じる者のために戦い続ける水竜・・・俺はそんな気高きドラゴンの姿に敬意を示していた。
だが水竜・・・お前の愛は絶望しかない悲しき愛だ。
未来の愛のために・・・今を生きる者達の愛のために戦う俺達に勝つことはできない!!


MD『ゴギャアアアアアアアア!!』


俺達の愛を感じ取り、MDは新たに修得したブレス技、アストルコスモブレスを吐き出した!!
無限に吐き出される星の息吹に、さしもの氷のブレスをもあっけなく霧散し、水竜ギルギッシュへと襲い掛かる!!!!


水竜ギルギッシュ『キシャアアアアアアア!!』


アストルコスモブレスは、水竜ギルギッシュに3無量大数ものダメージを与えた!!
そして俺達はついに水竜ギルギッシュを倒した。
ちなみに無量大数は、グゥグル先生によると1068であるらしい。




水竜ギルギッシュが消滅すると同時に、突然グロリスの木が生え、雫を落とす。
と、同時に持っていたレムルの聖杯が何故か宙へ浮き、木から落ちてきた雫を受け止めた。
グロリスの雫が入ったレムルの聖杯は、もはや俺達の手にも届かないような高さへと飛んで行き・・・そして回転しながら、オーグリード大陸全てに届くよう、雫を撒き散らした!!
MDから元の姿に戻った俺達は、その不思議な光景をただただ見守っていた・・・。








偽りのガートラント兵士との死闘を繰り広げていた、グレン城の軍隊達にグロリスの雫が降り注ぐ。
戦いに囚われていた兵士達が、唖然とした・・・しかしどこか安らぎを得た顔で空を眺めだした・・・。


バグド王『ぐお・・・ぐおおおおぉぉぉぉーーーー・・・ぉぉお?
      ん・・・私は一体何を・・・。』

賢者エイドス『ようやく正気を取り戻したようじゃな。』

バグド王『エイドス様・・・一体何がどうなって・・・。』

賢者エイドス『全てはフリーと頼もしい仲間達のおかげじゃ。
         皆、よくやったぞ・・・。』









こうしてグレン城に平和が訪れた。
エイドス様の進言のおかげで、後で黒のキーエンブレムは郵便局に郵送してもらえることとなった。
宿屋で英気を養った後、俺達はグレン城を後にした。

そして・・・。


レンジャーM『契約の2日間が経ったようだな。
        ここでお別れだ、じゃあな、フリー。』


レンジャーMがヒッポキングへと進化しためがどさいどを引き連れ、宣言した。
謎の酒場の契約期間は最長で2日・・・彼らともお別れのときが来た。


僧侶N『ではさようなら。
     あなた達と旅ができて、とても楽しかったです。』

パラディンR『また機会があった時はよろしくね。
        じゃ!!』


簡単な挨拶の後、仲間達はそれぞれの道へと進みだした。
だが、引き止めるような真似はしない。
俺はフリー・・・自由を愛する者として、皆が行きたい場所に行こうとするのを邪魔することなどできないからな。


こうして無事、黒のキーエンブレムを手に入れた俺はグレン城を後にした。
最強の英雄目指す旅はまだ始まったばかりだ!!


〜終わり〜
















・・・・・・・・・・・・だが一見、無事終わったかに見えたこの物語には、実はとんでもない真相が隠されていた!!
つづく?


スポンサーリンク


ドラクエ10 プレイ日記帳 目次に戻る  日記帳に戻る  トップに戻る